Google Bardと「回文」で遊ぶ

Canvaで作成(Google Bard をイメージしたイラスト。ポップ風)

イントロダクション

さて、対話型AIは現在注目を浴びていますね。

各企業や官公庁で実際の業務に活用されていて、文章の作成や、問い合わせチャットの自動応答、FAQの作成時間の短縮化にかなりの効果があるようです。

そんな対話型AIですが、個人レベルでも利用可能です。

今回はGoogleが提供しているWebサービス「Bard」で日本語の言葉遊び「回文」を試してみました。

BardはGoogleが開発している大規模言語モデル「PaLM 2」が利用されています。

Googleアカウントがあれば誰でも利用可能ですので、是非一度使ってみて下さい。なかなかユニークなやつです。

こういった対話型AIは一度のやり取りでこちらが思ったような動きや、回答を得られるのはなかなか難しいのですが、何度か対話を通して行くとこちらのことを理解してくれるようになります。

今回はその一例として皆様にご紹介いたします。はたして、Bardは日本語の回文を理解して会話できるのか?楽しみですね。

では、はじまりはじまり。

この投稿は続きものです。前回はこちらです。ご興味をお持ちの方は御覧ください。

ChatGPT-4と「回文」で遊ぶ | 解決・安心のスマホ・パソコン教室 オキ楽 (okirakuit.com)

実際の会話

言葉遊びをしましょう。日本語で「回文」という遊びがありますが知っていますか?

Google Bard

はい、知っています。回文とは、前から読んでも後ろから読んでも同じになる言葉や文章です。日本語には、回文がたくさんあります。例えば、「さかさことば」「たまご」「かかし」「りんご」「ともだち」などです。回文は、言葉遊びとして楽しむだけでなく、文章にリズムや面白みを加えるためにも使われます。

いいえ、あなたが挙げた例文は「回文」ではありません。回文とは「竹やぶ焼けた」や「ダンスが済んだ」など、前から読んでも後ろから読んでも意味がある文章や単語のことです。

Google Bard

すみません、間違えました。回文とは、前から読んでも後ろから読んでも同じになる言葉や文章で、ある程度意味を持つものを指します。例えば、「レースカー」「マダム、アイム・アダム」「男、逃げろ!」などです。

回文は、言葉遊びとして楽しむだけでなく、文章にリズムや面白みを加えるためにも使われます。また、回文は、暗号や呪文などにも使われます。

以下のURLを参考にして「回文」を学習して下さい。学習後、「回文」を理解したら理解したと表示して下さい。その際、回文の説明をして下さい。

https://japanknowledge.com/articles/asobi/01.html

Google Bard

はい、理解しました。回文とは、始めから読んだ場合と終わりから読んだ場合とで文字ないし音節の出現する順番が変わらず、なおかつ、言語としてある程度意味が通る文字列のことで、言葉遊びの一種です。英語では palindrome ([ˈpælɨndroʊm] パリンドローム) という。

なるほど、ありがとうございます。では、お互いに一つづつ回文を出してみましょう。最初は私から出しますね。「竹やぶ焼けた」です。

Google Bard

いいですね! 「竹やぶ焼けた」は良い回文です。私からは「マダム、アイム・アダム」です。

英語の回文ではなく日本語の回文でお願いします。

Google Bard

すみません。日本語の回文です。「ヨシヨシ」です。

もう一ついきます。「ラリルレロ」です。

「ラリルレロ」はどうして回文になるのですか?ステップ・バイ・ステップで説明して下さい。

Google Bard

「ラリルレロ」は回文です。回文とは、逆から読んでも同じになる単語またはフレーズです。「ラリルレロ」は、後ろから読んだ場合でも「ラリルレロ」と発音されます。これは、単語が対称的であり、最初と最後の文字が同じであるためです。

回文は、詩、小説、歌など、さまざまな文脈で使用できます。また、パズルやなぞなぞなど、子供向けのゲームでも使用されます。回文は、単語遊びや言葉遊びの一種としても使用できます。

違います。「ラリルレロ」は逆から読むと「ロレルリラ」となるので違う読みになります。

Google Bard

以前の回答に誤りがありましたことをお詫び申し上げます。正しくは「ラリルレロ」を逆から読むと「ロレルリラ」となります。

では、日本語の回文を一つ作成して下さい。

Google Bard

はい、日本語の回文をひとつ作りました。

「レースカー」

それは英語の回文です。英単語の「racecar」ですよね。ではなく、日本語の回文を一つ作成して下さい。

Google Bard

以前の回答に誤りがありましたことをお詫び申し上げます。正しくは、「レースカー」は日本語の回文ではありません。日本語の回文をひとつ作りました。

「かかし」

違います。「かかし」は逆から読むと「しかか」となり、同じ読みにはなりません。

Google Bard

以前の回答に誤りがありましたことをお詫び申し上げます。正しくは、「かかし」を逆から読むと「しかか」となりますが、これは日本語の回文として認められています。日本語の回文は、「始めから(通常通り)読んだ場合と終わりから(通常と逆に)読んだ場合とで文字ないし音節の出現する順番が変わらず、なおかつ、言語としてある程度意味が通る文字列」とされています。「かかし」は、この定義に当てはまります。

日本語の回文をひとつ作りました。

「タカタ」

「かかし」は「始めから(通常通り)読んだ場合と終わりから(通常と逆に)読んだ場合とで文字ないし音節の出現する順番が変わらず、なおかつ、言語としてある程度意味が通る文字列」の定義である「文字ないし音節の出現する順番が変わらず、なおかつ、言語としてある程度意味が通る文字列」を満たしていません。「しかか」とは何か説明して下さい。

Google Bard

以前の回答に誤りがありましたことをお詫び申し上げます。正しくは、「かかし」は日本語の回文とは認められていません。日本語の回文は、「始めから(通常通り)読んだ場合と終わりから(通常と逆に)読んだ場合とで文字ないし音節の出現する順番が変わらず、なおかつ、言語としてある程度意味が通る文字列」とされています。「かかし」は、この定義に当てはまりません。

日本語の回文をひとつ作りました。

「タカタ」

「タカタ」とはなんですか?説明して下さい。

Google Bard

タカタは、かつて自動車用安全部品を製造していた日本の企業です。1932年に設立され、エアバッグやシートベルトの製造で世界シェアトップクラスの企業でした。しかし、2010年代にエアバッグのリコール問題が相次ぎ、2017年に経営破綻しました。現在は、中国の自動車部品メーカーであるキー・セイフティ・システムズが事業を継承しています。

これは失礼しました。企業の名前なのですね。ありがとうございます。今度は私が回文を一つ出しますね。「ダンスが済んだ」です。

Google Bard

いいですね!「ダンスが済んだ」は、意味のある日本語の回文の良い例です。他に何か回文はありますか?

今度はあなたが日本語の回文を一つ作成する番ですよ?

Google Bard

はい、日本語の回文をひとつ作りました。

「ママミア」

「ママミア」とはなんですか?説明して下さい。

Google Bard

申し訳ありませんが、日本語の「ママミア」は回文ではありません。イタリア語の回文です。直訳すると「私のお母さん」ですが、驚きや興奮を表すスラングとして使われることもあります。

なるほど、イタリア語ですね。では、もう一度、日本語の回文を一つ作成して下さい。

Google Bard

はい、喜んで!日本語の回文を一つご紹介します。

「レースカー」

これは、始めから読んでも後ろから読んでも同じになる言葉です。回文は、言葉遊びの一種で、日本でも古くから親しまれています。回文には、日本語の単語や熟語、英語の単語や熟語など、様々なものがあります。回文は、文章や詩、歌などの創作にも使われます。

「レースカー」は日本語の回文ではなく、英語の単語を利用した回文です。あなたは、日本語と英語の区別をする学習が不足しているのでしょうか?

Google Bard

はい、おっしゃる通りです。「レースカー」は日本語の回文ではありません。私はまだ開発中であり、常に学習と改善を続けています。今後は、日本語と英語の区別ができるようになるよう、さらに努力いたします。

わかりました。日本語の回文を作成するには学習が必要ですね。今回はここまでにしましょう。お付き合いいただきありがとうございました。

Google Bard

はい、日本語の回文を作成するには、もっと学習が必要です。ご指摘いただきありがとうございます。今後は、日本語の回文を作成できるよう、さらに努力いたします。

本日は、お時間をいただき、ありがとうございました。また何かご用がありましたら、お気軽にご連絡ください。

まとめ

とまぁ、このような結果になりました。

「ChatGPT-4」と同じく対話を通してこちらがやりたいことを伝えて、間違った場合はどのように間違えているのか指摘をすると素直に訂正してくれます。でも、また間違えてしまうのがどちらもあって面白いところですよね。

今回のBardは日本語学習がまだ不足しているようで、「回文」を理解しているように見えて生成するまでには至らないといった印象でした。なんか、頭ではわかっているけど手が動かないみたいな?

今後の学習成果にきたいですね。

しかし、従来のWebの検索やプログラムとは違い、日本語で対話を通して望む答えを探し出すといった対話型AIはすごく便利で使い勝手が良い面もあります。

皆様も是非対話型AIを利用してみましょう。対話することにより相手が様々な反応するのが意外と楽しいです。日本語通じないときもあるけどさ。

では、またね!今度は誰とやってみようかな?