「直せる技術より、大切な判断」

---

昨日から続いているパソコンの修理が、今日ようやく一区切りついた。

Windows 11の大型アップデートがきっかけで動作がおかしくなった一台。USBからの起動を試したり、システムファイルを確認したり、修復インストールを何度も試したり。画面の写真を撮ってはAIに送り、また次の手を考える。その繰り返しだった。

一度は真っ黒な画面しか映らず、「これはもう駄目か」と思った。しかし、しばらく待つと設定画面が現れたり、タスクバーだけが消えていたり、再起動を繰り返すうちに少しずつ動き始めたり。まるで「もう少し頑張れば直るよ」とパソコンが語りかけてくるようで、期待してしまう。

だからこそ難しい。

期待があるから、もう一歩進めたくなる。

修復インストール用のUSBも新しく作り直した。今度こそと思ったが、更新プログラムの確認で止まり、そこから先へ進まない。

原因としては、Intel OptaneとHDDを組み合わせた古いストレージ構成が、最新のWindows 11にはかなり厳しくなっている可能性が高かった。

もちろん、時間をかければ復旧できたかもしれない。

でも、「直るかもしれない」と「安心して使えるようになる」は別の話だ。

最終的に私は、お客様へ今の状況をそのまま説明した。

「このまま修理を続けることもできます。ただ、時間をかけても完全に直る保証はありません。それよりも、この機会に買い替えを検討するという選択肢もあります。」

すると、お客様は少し考えてから、「それなら買い替えを考えます」と穏やかに答えてくださった。

修理屋としては、「直りました!」と言ってお返しする方が気持ちはいい。

でも、本当にお客様のためになるのは何か。

それを考えると、今日の一番大きな仕事は、パソコンを直すことではなく、「ここまでにしましょう」と提案することだったのかもしれない。

技術は経験を積めば身につく。

けれど、「やめる勇気」や「別の選択肢を勧める判断」は、経験だけでは身につかない。

今日の一台は、そんなことを改めて教えてくれた。

と、チャッピーに昨日から取り掛かっていた預かりPCの件をまとめてもらう。まぁ、うまくいかない時は反省会だな。反省会。

投稿者プロフィール

masayasu kina
masayasu kina